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2024/8/23

NWSLがドラフトを廃止

cba




22日の木曜日、NWSL(National Women's Soccer League)と選手会が新たな団体交渉協定(CBA:Collective Bargaining Agreement)を締結し、これによりドラフト制度が廃止されることになりました。アメリカのプロスポーツでドラフトが廃止されるのは初めてのことです。

直近では2022年にCBAを締結し、これは2026年まで有効でした。しかし、リーグの急速な成長、ワールドカップでのアメリカ代表の失敗、2023年に締結された2億4000万ドルの放映権契約などにより、選手・オーナー・リーグ関係者の間で、選手に関する権利・契約・移籍について、世界のスタンダードに合わせた早期の再交渉が必要であるとの認識が高まったため昨年から新たな話し合いの場が設けられ2030年まで拡張されました。



新しいCBAでの変更点は、

  • ・ドラフトの廃止:ドラフトは、選手を売買されるべき所有物として扱う時代遅れのモデルであるので、ドラフトとエクスパンション・ドラフトは廃止
  • ・全選手のフリーエージェント化:FIFAの移籍に関する規則にあわせるため、契約が満了した時点で全てのNWSLの選手はフリーエージェントとなる。これによりNWSLはサッカーのグローバルスタンダードと足並みを揃えることになります
  • ・選手の同意なしのトレード禁止:選手の同意なしにトレードすることはできない
  • ・最低給与の引き上げ:年俸上限の制限をなくし、2025年の最低給与は4万8500ドルで、2030年までに8万2500ドルに引き上げられます
  • ・収益分配: サラリーキャップが収益と連動するようになり、リーグの収益が増加すれば、選手の報酬も増加します
  • ・選手の健康と生活の質:育児休暇と育児手当の拡大・各クラブに義務づけられている医療スタッフを6人から10人に拡大・負傷した選手のための健康保険の適用範囲の拡大
  • ・仕事量の管理:チャーター便の利用基準の変更やシーズンオフには最低28日間の休暇が保証される等


2024 CBA FACT SHEET

NWSL

The Athletic