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女子ブンデスリーガの14クラブがドイツサッカー連盟(DFB)との共同組織設立計画から離脱し、独自の組織を結成することを発表しました。
事の発端は、ドイツ女子サッカーのさらなる発展を目指し男子のプロリーグ運営組織(DFL)に倣った新しい独立組織(FBL GmbH)をDFBとクラブが共同で設立する計画でした。
昨年11月には、クラブ側が7億ユーロ(約1100億円以上)という巨額の投資を約束し、DFBもこれに1億ユーロを追加出資することで基本合意に至っていました。株式の配分もDFBが50%、クラブが50%と決まっており、順調に進むかに見えました。
しかし、状況は一変します。クラブ側は「すでに合意に達していた契約の要点が、実際の文書に反映されていない」として、DFBへの不満を爆発させました。
バイエルン・ミュンヘンのCEOは「クラブがDFBの何倍もの投資をするにもかかわらず、交渉済みの基本合意が疑問視されたことは驚きだ」と強く批判しています。アイントラハト・フランクフルトのCEOも合意が反故にされたことへの失望感を表明しました。
このままでは時間を浪費すると判断した14クラブはDFBの関与なしに独自の組織として「FBL e.V.」を年内に設立することを全会一致で決定しました。
一方、DFB側は「共同事業への投資と約束は変わらない」としつつ、「署名可能な契約書はまだ存在せず、クラブ側からの広範な追加要求に対応していた」と反論。協議を継続する姿勢を示しています。
この独立発表は、ドイツが2029年のユーロ開催地に決定した直後という、女子サッカーへの注目度が最も高まっているタイミングで行われました。
新団体は「Frauen-Bundesliga FBL e.V.」と称され、12月10日にフランクフルトのヴァルトシュタディオンで開催される総会で正式に設立される予定です。新組織の目的は、リーグのマーケティングとプロ化を新たな段階へ引き上げることにあります。
DW: Women's Bundesliga clubs to market league without DFB
The Athletic:Women’s Bundesliga clubs announce breakaway in split from German FA
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