女子サッカーニュース

個人的に気になったニュースやネタを掲載

2025/5/7

リバプールのニアム・ファーイーが今シーズンで現役引退を発表




先週リバプールのニアム・ファーイー(Niamh Fahey 37)が今シーズンでの現役引退を発表しました。
残念ながら敗退してしまいましたがマージーサイドダービーでレッズサポーターに別れを告げ、今週末のリーグ最終戦では10年前に2冠を達成したチェルシーとの試合で現役に別れを告げます。

アイルランド出身のセンターバックであるニアムは2008年にアーセナルに移籍して初年度に国内3冠を達成。その後もWSLのタイトル3回、FAカップを5回獲得しています。
リバプールでは歴代4位の123試合に出場。アイルランド代表115キャップ。2023年の女子ワールドカップはアイルランドが初めて主要な国際大会に出場した大会でした。

ニアム:
「引退する気持ちを手短に言うのは難しいです。たくさんの感情が湧き上がって上手くまとめることはできないです」
「ただ一つ言えることは、子供の頃から憧れていたリバプールで引退することができるのはなんて幸運なのだろうかということです。これまでに出会った素晴らしい人々、一緒にロッカールームを共有した仲間たち、そしてどんなときも支えてくれた皆さんに心から感謝しています。一人ひとり名前を挙げるのは難しいけれど、きっと皆が自分のことだと分かってくれると思います」

「リヴァプールでの時間は、まさにジェットコースターのようでした。本当に苦しい時期もあったし、忘れられない瞬間もありました。でも最終的にはこの7年間、私たちが歩んできた道のり、そして私自身がこの赤いユニフォームを着て、キャプテンとしてライバー・バードのエンブレムを胸に戦えたことを心から誇りに思っています。それは決して当たり前のことではなく、このクラブでプレーできたことは本当に夢のようでした」

「ファンの皆さん、あなたたちはすべての原動力でした。特にこのクラブをWSLの競争の舞台に戻すために力を尽くしてくれたことに感謝しています。良い時も悪い時も、変わらぬ応援を送ってくれたこと、そして共に分かち合ったたくさんの思い出に心からありがとうと言いたいです。本当に忘れられない時間でした」

「私は生涯リヴァプールのサポーターでしたが以前は遠くから見ているだけの存在でした。でもこの街に住み人々と触れ合う中でリヴァプールが本当に特別な場所だということを実感しました。今ではここが自分の“ホーム”だと感じています」

「女子チームの未来がどうなっていくのか私もとても楽しみにしています。これからはまた1人のファンとして遠くからチームを応援していきます。もっと大きく、もっと素晴らしいことが待っていると信じていますし、きっとワクワクするような未来が待っているはずです。私を受け入れあらゆる感情を経験させてくれたことに心の底から感謝しています。本当に夢のような時間でした。 ずっと愛をこめて ニアムより」



また、リバプールはヤナ・ダニエルス(Yana Daniels)、ジャスミン・マチューズ(Jasmine Matthews)、 オーストラリア代表GKティーガン・マイカ(Teagan Micah)と契約更新をしないことを発表。3人はクラブを退団します。


LFC Women captain Niamh Fahey to retire from professional football

Daniels, Matthews and Micah to depart LFC Women at end of season

2025/5/3

FAはトランスジェンダー女性が女子サッカーの試合に出場することを禁止すると発表

FAがトランスジェンダー女性の女子サッカーの試合への出場を禁止することを発表。2025年6月1日から女子サッカーの試合に出場できなくなります。

FAは4月上旬にトランスジェンダー女性の規定を改変しテストステロン値の基準を厳しくするなど厳しい採用基準を設けたばかりでしたが、4月16日に英最高裁が「女性」の法的定義は出生時の性別に基づくもので、性別認識証明書を持つトランスジェンダー女性は含まれない、との判断を下したためFAはトランスジェンダー女性の女子サッカーへの参加を禁止することになりました。

イギリス国内でトランスジェンダーのプロサッカー選手はいませんが、アマチュア選手が20~30人ほどいます。
スコットランドサッカー協会も来シーズンからのトランスジェンダー女性の女子サッカーの試合への出場の禁止を発表。

イギリスでは陸上、自転車、水泳の各競技では以前からトランスジェンダーの女性が女子の試合に参加することを禁止しています。

BBC: トランスジェンダー女性の女子試合出場を禁止 イングランド・サッカー協会

AFP: トランス選手の女子サッカー参加を禁止 英2協会

The Athletic: FA’s new policy on transgender women includes reduced testosterone levels and ‘match observation’

2025/5/3

INAC神戸 ジョルディ・フェロン監督が今シーズンで退任

INAC神戸のジョルディ・フェロン監督が今シーズンで退任することを発表。

主な理由は、家族との距離が遠いことにより、お互い日々の生活への負担と気持ちの消耗が増えたことのようです。

家族の理由だけでなくスペイン国内のチームからのオファーがあったのかもしれませんね。

今シーズン残り3試合で首位の東京ヴェルディベレーザとの勝ち点は3差なので優勝して有終の美を飾りたいところです

INAC神戸レオネッサ公式: ジョルディ フェロン監督 退任のお知らせ

2025/4/29

ウルブスの選手はクラブが昇格申請をしていなかったことにショックを受けている

Women's National League Northern Premier Divisionのウルバーハンプトン(ウルブス)女子チームの選手たちは、クラブがチャンピオンシップへの昇格申請を行っていなかったことを知り打ちひしがれているようです。

ウルブスは27日日曜日のWNLノーザンプレミアディビジョン(3部リーグ)最終節に勝利しましたがノッティンガム・フォレストに勝ち点3差の2位で最終節を終えチャンピオンシップ昇格は叶いませんでした。
試合後選手たちはチャンピオンシップの昇格申請を行っていなかったことを伝えられたようです。

ベス・メリック選手はこの状況に「馬鹿げている」と表現し、次のように語っています
「昇格を目指して戦ってきたのにクラブが一度も昇格申請を行っていなかったなんて。チーム全体がこのような形でシーズンを終えることになって本当に打ちのめされています。このことはクラブの野心のなさを雄弁に語っています。試合終了後にこの知らせを聞いてとても驚きました」

「選手・スタッフ・ファンはもっと良い扱いを受けるに値します。一生懸命努力したのに全く報われないなんて……。これはお金の問題ではないのです、誠実さと透明性の問題です」

日曜の夜、ロッカールームではスタッフや選手たちの間に衝撃が広がったとされており、多くの関係者が今後クラブに残るべきかどうかを真剣に考えている模様です。

リリー・シムキン選手は
「私たちは裏切られたと感じています。最終日にこのことを聞かされて、今までの全ての努力が水の泡になりました。私たちはもっと良い扱いを受けるべきです」
とSNSに投稿しました

月曜日にガーディアン紙が一連の質問をクラブに送りましたがウルブス側からの回答はありません。

The Guardian: Wolves players ‘devastated’ club did not apply for promotion to Championship

2024/7/4: ブラックバーン・ローヴァーズの選手たちは来シーズンを最低賃金で活動

2024/7/1: 財政難のレディング、来シーズンは5部リーグで戦うことに

2025/4/28

チャンピオンズリーグ準決勝後のコメント

アーセナル レネー・スレガース監督:
「とてもプレッシャーかかった試合で私たちがどれだけ落ち着いていたか。この試合でとても集中して仕事をこなしたのでとても嬉しいです」
「皆とてもハッピーなのでこの瞬間を楽しむ必要があります。ですが、増長せず次の準備をしなければなりません」

キム・リトル:
「(ファイナル進出について)この信じられないようなクラブにはとても重要です。私はチームが決勝戦で試合ができることにとても興奮しているし楽しみにしています。このチームを信じていたし皆がゲームプラン通りに実行しました」
「ファーストレグは結果は伴わなかったけど内容は良かった。今日はとても良かったし勝利に値すると思います」

リヨン ジョン・モンテムーロ監督(元アーセナル監督):

「我々は今日まで無敗だったが今日起こったことについては上手く説明できない。落ち着いて試合をすることができなかったし、優れたチームに負かされた」

バルセロナ ペレ・ロメウ監督:

「私はとても幸せです。今シーズンをとても楽しんでいます。私は彼女たちをコーチングするのが大好きです。このプレーオフが本当に楽しみだった」

パトリ・ギハロ:

「今年は色々批判されてきてとてもハードだった。監督も外部から批判されてきたけど、私たちは彼の仕事を常に信頼し続けてきました。そして、最終的には彼とわたしたちの力を証明することができました」


チェルシー ソニア・ボンパストル監督:
「最初の30分はとても良かったと思います。バルセロナとの大きな違いはどれだけ決定機を作ったかです。私たちは正確さに欠けていました。最初に私たちが得点していたらゲームは違った物になったと思います」
「クラブの野心から目をそらすつもりはありません。このクラブは信じられないほどのポテンシャルと目標を達成するための全てを持っています。今日起こったことは今までに無かったことなので、全員がとても悲しんでいるしフラストレーションが溜まっています」